ラウンドテーブル2:
ポスト・パンデミックの芸術と
トランスナショナルなエコシステム
「国境をまたぐ移動をせずに国際協働創作は可能か?」という問いからスタートしたテラジアは、主にオンラインベースで交流しながら活動を続けてきました。それは当初、コロナパンデミックに対応するための一時的な策でしたが、すでに再びほぼ制限なく海外渡航が可能になった2024年現在、改めて遠隔協働の価値を見直す時が来ています。
テラジアの実践は、各地の政治社会情勢の変化や、助成金等へのアクセスの格差、表現の自由の問題等、現代の創作環境を取り巻く複数の課題と密接に関わっています。「アーティストコレクティブ」という名の下に様々な新しい形の協働のかたちが世界各地で生まれている今、既存のスキームにとらわれず、未来の創造を支えるエコシステムとはどのようなものか、共に考える場を開きます。
このラウンドテーブルの前半では、パンデミック以前に広く行われてきた「国際芸術祭」や「ワールドツアー」という上演/発表形態を改めて見直し、それらを成立させてきたエコシステムについて、テラジアの活動と比較しながら検討します。後半では、パンデミックを契機として生まれたテラジアのようなトランスナショナルなコレクティブを持続可能な形で発展させる新しいエコシステムのアイデアについて議論します。
登壇者:
長島 確
ユディ・アフマド・タジュディン
ヨラ・ユルフィアンティ
モデレーター:
渡辺真帆(ドラマトゥルク/テラジア・コレクティブ-日本)
[概要]
- ジャカルタ
会場:コムニタス・ウタン・カユ - Beranda
日時:2024年1月14日 12:30-14:30
言語:インドネシア語と英語
長島確
Kaku Nagashima
ユディ・アフマド・タジュディン
Yudi Ahmad Tajudin
ヨラ・ユルフィアンティ
Yola Yulfianti
渡辺真帆
Maho Watanabe