What is TERASIA?

スアテラジアは、「テラジア」が集まる芸術祭です。テラジアとは何なのか? これまで4年間、誰がどこでどんなことをしてきたのか? いくつかのプロジェクトを通して、テラジアのつながりと表現の広がりを体験できる、小さな展示空間を設けます。プログラムの合間に、どうぞお立ち寄りください。

[概要]
– ジャカルタ
会場-J1:コムニタス・ウタン・カユ – Kedai Tempo
日時:2024年1月12日~14日

– バンドン
会場-B2:インドネシア芸術文化大学(ISBI) バンドン校 – Studio Teater
日時:2024年1月17日

※コンテンツの組み合わせは、日替わりです。

1. 写真展『Reflection and Reinterpretation of TERA เถระ』

バンドン会場の上演プログラム『TERA เถระ(テラ・テラ)』を創作したチームが、作中の様々な物語を再解釈し、仮面や舞踏などの新しい要素も織り交ぜ、タイのチェンマイで撮影された一連の写真を展示します。

発案・コーディネーター:ナルモン・タマプルックサー
フォトグラファー:ソーンタウィ・トゥムパセス師、スパモーク・シラーラック
俳優:ソノコ・プロウ、グラム・タム

2. 360度VR映像『竹中生誕』

『テラ 京都編』の「地獄座」のシーンで用いられたサウンドトラックのリズムにあわせて、多言語・多国籍のパフォーマーたちと共に、竹藪で生命の誕生を祝福する360度映像をVRヘッドセットで鑑賞できます。

演出:坂田ゆかり
竹取の翁:ディンドン W.S.
竹取の嫗:ナルモン・タマプルックサー(愛称:ゴップ)
出演:Fauzi、Ovi、Jawir、Rayhan、Ridho、Sahri、Alfi、Sahsi、Kharis、Abdii、Baban Sopandi、Sari Mutia Kasih、Rizki Guciano、Nur Widia Loka、Alif Akbar Al-fata、Ike Dirga Santosa、Diah Lestari、Aime、Ale、ユスティアンシャ・ルスマナ、スギヤンティ・アリア二、ズン・エイ・ピュー、渡辺真帆
撮影:冨田了平
音楽:田中教順
特別協力:Hutan Kota Sangga Buana

3. 「Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす」展の3Dアーカイブ

2022年5月に東京で行われた、ミャンマーのカミズによる展覧会のmatterportを用いた3Dアーカイブを、タブレット上で回遊しながら体験できます。

キュレーター:居原田遥
アーティスト:カミズ
アーカイブ制作協力:東京藝大アートDX

アーティストのメッセージ
「Masking/Unmasking Death」
生まれることと死ぬことは、生きとし生けるものに普遍の過程です。いつ、どのようにして生まれ、死ぬかは、私たちにはコントロールできない不可知の領域で、コントロールできるのは、誕生と死、その間をどう生きるかのみです。名誉の死、誰にも知られない死、忌み嫌われる死。それらはすべて、死ぬまでの生き方で 決められます。人間は時、場所、状況に応じさまざまな顔のマスク/仮面をつけながら生きていますが、死ぬとき、すべての仮面は剥がれるのです。
これは単なる美術展ではありません。この展示には複数の本質があります。
2021年 2月以来の革命で、軍事政権/国軍の恐怖と抑圧からの自由を求めて闘い、英雄として命を落としたすべてのミャンマー市民に敬意を表し、名誉を授ける場。彼/彼女らの死から仮面を取り払うと、その高潔さと、どんな人生を送っていたかがわかります。
また、鑑賞者が自身にとっての「死」について内省し、思いを馳せる場でもあります。立ち止まって、自分の死がどんなものになるか、少し仮面を外して考えてみてください。
そして最後に。この展覧会は私たち人間が連帯のエネルギーを感じ、生と死の認識を交える場なのです。
カミズ(アーティスト)