テラ

TERASIAの原点となった作品。阿弥陀如来を祀る浄土宗西方寺の本堂で上演された、フェスティバル/トーキョー2018での「テラ」初演の記録映像上映。主人公・京極光子はお寺の娘。三好十郎の詩劇『水仙と木魚』(1957年)をベースに、さまざまな日本文学の断片を織り交ぜ創作された。やがて音楽家の田中教順は、僧侶の息子として育った自分の生い立ちを語り出す。

上映作品

テラ

演出:坂田ゆかり
出演:稲継美保
音楽:田中教順
ドラマトゥルク:渡辺真帆

[公演概要]
- ジャカルタ
会場:コムニタス・ウタン・カユ - Teater
日時:2024年1月13日 12:30-13:45

- バンドン
会場:ISBI バンドン校 - Studio Teater
日時:2024年1月17日 16:00-17:15
*上映後「Sua Terasiaイントロダクション」トークあり(18:00頃まで)

言語:日本語(インドネシア語字幕つき)

アーティスト

坂田ゆかり

Yukari Sakata

東京藝術大学音楽環境創造科卒業後、全国の劇場で舞台技術スタッフとして研鑽を積む。2014年、アルカサバ・シアター(パレスチナ)との共同創作『羅生門|藪の中』を演出(フェスティバル/トーキョー14)。近年は展覧会という形式に演劇の技術や考え方を応用させる実験を重ねている。建築家ホルヘ・マルティン・ガルシアとの長期プロジェクト『Dear Gullivers』は、第16回ヴェネチア建築ビエンナーレ(2018)のスペイン館に参加。既存の物語と協働を手段として、地域社会への芸術的介入を試みる。

稲継美保

Miho Inatsugu

東京藝術大学在学中より演劇を始め、舞台を中心にフリーランスで活動している。これまでに、サンプル、チェルフィッチュ、岡崎藝術座、ミクニヤナイハラプロジェクト、バストリオ、オフィスマウンテン、東葛スポーツ、坂田ゆかり、篠田千晶、オル太などの作品に出演。また、海外ツアーにも多く参加し、2019年にはポーランドとの国際共同制作で演出家マグダ・シュペフト「オールウェイズカミングホーム」に出演するなど、国内外問わず幅広い役柄をこなし、枠にとらわれない活動を行っている。 2022年よりPARA神保町にて演技を実験的に考える場「演技の教室」を主催している。

田中教順

Kyojun Tanaka

1983年生まれ。ドラマー・パーカッショニスト/作曲家。東京藝術大学在学中より演奏活動を行う。
ジャズミュージシャン菊地成孔主宰のdCprG等で活動後、博士号を取得(学術)し、現在「抱きたいリズム」をモットーに世界を旅するリズム大好き大学職員。自身のユニット「未同定」やラテン・ジャズバンド「Septeto Bunga Tropis」などで演奏活動を行っている。
近年はミャンマーの打楽器を主体とした伝統音楽「サインワイン」の研究・習得をミャンマーの国立文化芸術大学にて行っている。ミャンマー音楽の研究で令和2年度科研費若手研究にも採択。

渡辺真帆

Maho Watanabe

通訳者・翻訳者、ドラマトゥルク。東京外国語大学アラビア語専攻卒業。パレスチナ・ヨルダン川西岸地区留学中に演劇と出会い、坂田ゆかり演出『羅生門|藪の中』に通訳・翻訳で参加。以降、舞台芸術の国際共同制作や来日公演、ワークショップに通訳・字幕翻訳・コーディネート等で関わる。ガンナーム・ガンナーム作『朝のライラック』の翻訳で第12回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞。中東・アジア各地に赴きながら、芸術、メディア、国際協力など多分野の人と言葉と協働する。『テラ』初演(2018)からドラマトゥルクで参加し、2020年5月、タイのゴップらと共に「テラジア」発足にかかわる。2022年度ACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル)フェロー。