テラジャカルタ編/バンドン編

 2018年に東京で初演され、テラジアの原点として各地で様々な変化を遂げてきた『テラ』が装い新たにジャカルタ、バンドンに初上陸。
主人公・京極光子を演じるスギヤンティ・アリアニは、劇中、少女から仏までさまざまな役を演じ分ける。
音楽家ラウェ・サマガハは、日本の仏教楽器と自作の楽器で観客とセッションする。
演出家の坂田ゆかり、ドラマトゥルクの渡辺真帆、そして僧侶の霊河太樹が日本から参加し、国を跨いで初めて制作される、スアテラジアのための特別な新作です。

上演

テラ ジャカルタ編/バンドン編

演出:坂田ゆかり
出演:スギヤンティ・アリアニ
音楽:ラウェ・サマガハ
ドラマトゥルク:渡辺真帆
特別出演:霊河太樹
通訳・翻訳:横須賀智美、ディア・アユ・クスマワルダニ
翻訳監修:アンドリ・ヌル・ラティフ

[公演概要]
- ジャカルタ
会場-J1:コムニタス・ウタン・カユ - Kedai Tempo
日時:2024年1月12日 20:00-20:45


会場-J2:テアトル・クブール - Studio
日時:2024年1月13日 20:00-20:45
*アフタートークあり(21:30頃まで)


- バンドン
会場-B2:インドネシア芸術文化大学(ISBI) バンドン校 - Studio Teater
日時:2024年1月17日 19:30-20:15


会場-B1:スラサール・スナルヨ・アートスペース - Kopi
日時:2024年1月19日 19:30-20:15

言語:インドネシア語(英語字幕つき)

アーティスト

坂田ゆかり

Yukari Sakata

東京藝術大学音楽環境創造科卒業後、全国の劇場で舞台技術スタッフとして研鑽を積む。2014年、アルカサバ・シアター(パレスチナ)との共同創作『羅生門|藪の中』を演出(フェスティバル/トーキョー14)。近年は展覧会という形式に演劇の技術や考え方を応用させる実験を重ねている。建築家ホルヘ・マルティン・ガルシアとの長期プロジェクト『Dear Gullivers』は、第16回ヴェネチア建築ビエンナーレ(2018)のスペイン館に参加。既存の物語と協働を手段として、地域社会への芸術的介入を試みる。

スギヤンティ・アリア二

Sugiyanti Ariani

インドネシア西ジャワ州バンドン出身。2014年、インドネシア芸術文化大学バンドン校(STSIバンドン、現ISBIバンドン)で芸術研究創作(演劇)の修士号を取得。同年、クローラ財団の革新的芸術助成を受け、『マエム・ムンドゥット—スマンカ・パティ』を作・演出・出演。2018年、西ジャワ州のスンダ語演劇祭(FDBS)で最優秀女優賞を受賞した。国際的な活動では、ケアンズを拠点とするオーストララシア演劇センター(CfAT)と協働し『Cultural Cargo – CARGO CLUB: Trading Stories』(カルチュラル・カーゴ—カーゴ・クラブ:物語の貿易)に参加(2015–17)。また2016~19年にかけ、鈴木忠志演出『ディオニュソス』(SCOTとブミ・プルナティ・インドネシアの共同プロジェクト)に出演し、SCOTサマー・シーズン2018、シンガポール国際芸術祭2019(SIFA)、シアター・オリンピックス2019(日本)で公演した。現在は再びCfATとの協働を進めている(2022–23)。

ラウェ・サマガハ

Lawe Samagaha

音楽家。ジャカルタのT・ニティア・ASのもとで絵画を学ぶ。2000年に音楽グループ、スンヤを結成。2001年にソロ(別名スラカルタ)で作曲家ヤスダーのもとで作曲技法を学んだ後、ドディ・サティア・EGから作曲技法を学ぶためにバンドンに移住。インドネシア芸術文化大学バンドン校(STSIバンドン、現ISBIバンドン)に入学し、2011年に学位記なしで卒業。その間、2004年にはスラメット・アブドゥル・シュクールからも作曲技法を学んだ。 音楽家・作曲家として世界各地の芸術祭に数多く参加している—ドイツのドナウエッシンゲン音楽祭(2004)、Iwpパキスタン(2006)、Wdfマレーシア・台湾(2008)、ベルギーとオランダのカダンス芸術祭(2009)、ネクスト・トレイス・シンガポール(2015)、ミュージック・ミスティック・フェス・トゥルキ(2015)、ICFアゼルバイジャン(2018)。

渡辺真帆

Maho Watanabe

通訳者・翻訳者、ドラマトゥルク。東京外国語大学アラビア語専攻卒業。パレスチナ・ヨルダン川西岸地区留学中に演劇と出会い、坂田ゆかり演出『羅生門|藪の中』に通訳・翻訳で参加。以降、舞台芸術の国際共同制作や来日公演、ワークショップに通訳・字幕翻訳・コーディネート等で関わる。ガンナーム・ガンナーム作『朝のライラック』の翻訳で第12回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞。中東・アジア各地に赴きながら、芸術、メディア、国際協力など多分野の人と言葉と協働する。『テラ』初演(2018)からドラマトゥルクで参加し、2020年5月、タイのゴップらと共に「テラジア」発足にかかわる。2022年度ACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル)フェロー。