儀式の夕べ

テアトル・クブールのディレクター、ディンドン W.S.は、インドネシアから初めてTERASIAのコレクティブに参加したアーティストです。今回のSua TERASIA第一期では、タイとインドネシアのTERASIAアーティストを招き、儀式的で芸術的な即興セッションを行います。自然に生まれるインスピレーションから、音楽や踊り、言葉、声、身体が文化を超えて出会い、絡み合います。

この特別な夜に、アーティスト、ゲスト、コミュニティメンバーなど、全ての参加者をご招待いたします。ジャカルタでのSua TERASIA第一期を締めくくるこのセッションは、参加者全員への問いかけでもありますー「私たちの身体のなかには、まだスピリチュアルな<何か>があるのだろうか?」

上演

儀式の夕べ

ホスト:ディンドン W.S.
ミュージシャン:グリット・レカクン、 トーポン・サメージャイ、ラウェ・サマガハほか
パフォーマー:ソノコ・プロウ、 テアトル・クブールほか
*どなたでもご参加頂けます!

[公演概要]
- ジャカルタ
会場:コムニタス・ウタン・カユ - Teater
日時:2024年1月14日 20:00-21:00
言語:ノンバーバル

アーティスト

ディンドン W.S.

Dindon W.S.

演出家。フィジカル・シアターを主眼におくジャカルタの劇団Teater Kubur(墓地劇場)ディレクター。海外でのワークショップやコラボレーションの経験から、精神に新たな意味を見出す作品創作を続ける。社会的現実への強い意識から、誰かにとって「不可能」かもしれないオルタナティブな空間の創出を志向する。2005年アジア現代演劇コラボレーション『ホテル・グランドアジア』参加。2008年アジア現代演劇プロジェクト『オン/オフ』(シアタートラム)作・演出。過去5年間の作品に『Instalasi Macet』、『Operasi Bocor』、オランダ・DeltaDuaとの共同制作『Operasi Batavia』、『Ritus Bocor』などがある。

グリット・レカクン

Great Lekakul

バンコクのマヒドン大学音楽学部卒業後、ロンドン大学SOASで博士課程(民族音楽学)を修了。SOAS音楽学部でタイの伝統音楽を教えたのち、現在はチェンマイ大学芸術学部の音楽講師を務める。専門はタイの木管楽器。実験的な音楽に関心があり、2003年からタイの伝統音楽と現代音楽のバンドKorphaiのメンバーとして活動。2004年にはタイの伝統音楽映画「Home Rong」のサウンドトラックを担当。2012年にはASEAN・韓国伝統音楽オーケストラと共演し、2019年には現代舞踊劇「Mahajanaka Dance Drama」英国ツアーで演奏した。

トーポン・サメージャイ

Torpong Samerjai

チェンマイ大学芸術学部タイ芸術専攻卒業。北タイ伝統音楽の演奏家としてワークショップ開催や専門書編集に携わりながら、現代音楽と伝統音楽を融合した音楽を制作する。2019年、米リッチモンド大音楽学部主催のフェスティバル”Contested Frequencies: Sonic Representation in the Digital Age”でダンサー・振付家のWaewdao Sirisookと共作のマルチメディア・パフォーマンス「Lanna Dream. The Tourist Gaze in Northern Thailand」を発表。北タイのラーンナー音楽にまつわるエキゾチシズムを批評する音楽を作曲・演奏した。現在はチェンマイ大芸術文化振興センターでアカデミック・アーツ・オフィサーを務める。

ラウェ・サマガハ

Lawe Samagaha

音楽家。ジャカルタのT・ニティア・ASのもとで絵画を学ぶ。2000年に音楽グループ、スンヤを結成。2001年にソロ(別名スラカルタ)で作曲家ヤスダーのもとで作曲技法を学んだ後、ドディ・サティア・EGから作曲技法を学ぶためにバンドンに移住。インドネシア芸術文化大学バンドン校(STSIバンドン、現ISBIバンドン)に入学し、2011年に学位記なしで卒業。その間、2004年にはスラメット・アブドゥル・シュクールからも作曲技法を学んだ。 音楽家・作曲家として世界各地の芸術祭に数多く参加している—ドイツのドナウエッシンゲン音楽祭(2004)、Iwpパキスタン(2006)、Wdfマレーシア・台湾(2008)、ベルギーとオランダのカダンス芸術祭(2009)、ネクスト・トレイス・シンガポール(2015)、ミュージック・ミスティック・フェス・トゥルキ(2015)、ICFアゼルバイジャン(2018)。

ソノコ・プロウ

Sonoko Prow

演出家、俳優、舞踏ダンサー、自己変革ワークショップ講師。日本・中国・タイのルーツを持ち、タイを拠点に活動する。多彩な技術と舞台上での独特の存在感で、タイ現代演劇界を代表するアーティストの一人に数えられる。Khandha Arts’n Theatre Companyの芸術監督として、舞台公演、ワークショップ、海外カンパニーや国際フェスティバルとの共同制作をリードする。