MENU

ベトナム

 ベトナムは、2021年2月にTPAM(国際舞台芸術ミーティング in 横浜)でテラジアの発表を聞いたことをきっかけに、コレクティブに参加しました。仏教国であるタイ・ミャンマーと比べ、現代ベトナムは社会主義の影響により、多くの人が「無宗教」を自覚しながらも、先祖を祀る民間信仰と仏教が結びつき、生活に根付いています。
 当初は2021年秋にサイトスペシフィックな上演を企画していましたが、コロナウイルスの影響によるロックダウンの長期化に伴い、作品の形態を舞台から映像に切り替え、リサーチを開始しました。映像作家、レッドの出身地であるベトナム北東部にある洞窟の寺で、パフォーマンス作品『TERA Vietnam: From the Womb to the Cave』の発表を構想しています。「テラジア オンラインウィーク2021」では、アーティストのこれまでの作品と芸術的アプローチを紹介し、日本の自宅で双子を死産し罪に問われたベトナム人技能実習生の話にも着想を得た、現時点でのアイデアを共有します。

トーク

『TERA Vietnam』作品構想プレゼンテーション

【YouTube】11月27日(土)公開予定
Red / Mùng mung (2019)

[登壇]
グエン・ハイ・イェン[愛称:レッド]、リン・ヴァレリー・ファム

[言語]
英語(日本語字幕あり)

視聴方法

テラジアのYouTubeチャンネルにて配信いたします。ご視聴は無料です。

オンライン配信期間

2021年11月27日(土)
※配信開始時刻は決定次第、公式Twitterにてお知らせします

作品の見どころ

 『TERA Vietnum』は、長期プロジェクトとして動き出しています。洞窟の寺での最終パフォーマンス作品に先立ち、リサーチ過程の一環として、2022年夏にフィクション・ドキュメンタリー映像の制作を予定しています。
 日本版の『テラ』は、お寺に集まる「生きている私たち」が、自分の人生や死後に思いを巡らす作品ですが、これに対し『TERA Vietnam』は、胎児などの「生まれていない命」や、「生でも死でもない第三の空間」にフォーカスします。この着想は、日本で妊娠を周りに相談できず、孤独な状況で双子を死産し、2021年7月に「死体遺棄」で有罪判決を受けたベトナム人技能実習生の話(※2021年11月2日現在、控訴中)にも影響を受けています。

登壇者

グエン・ハイ・イェン(愛称:レッド)
Nguyen Hai Yen (Red)
2015年からHanoi Doclabで動画(moving images)に取り組み始める。短編映画『Summer Siesta: 6th hour counting from dawn』(2017)がFundacion PROA(ブエノスアイレス)とWhite Chapell(ロンドン)で上映。ハノイの独立系出版社AJAR Pressのメンバーでもある。2019年6月、Á Space(ハノイ)でレジデンシーを行い、初の個展「Mùng mung」を開催。2018年からHeritage Spaceで実験的な音楽・映像・パフォーマンスのプログラムを企画している。2019年後半から、コンテンポラリー・ダンスや演劇の制作に取り組み、H2Q Art、MORUA、振付家Ngo Thanh Phuong、Mat Tran Ensemblesなどと協働。2021年には台湾のNational Theater & Concert Hallや東京芸術劇場などの共同プロジェクト、Asia Connection: Producers Campの参加者に選ばれた。
リン・ヴァレリー・ファム
Linh Valerie Pham
実験的な演劇と人形劇のアーティスト。サラ・ローレンス大学(ニューヨーク)演劇学卒。動き、人形劇、呼吸、きれいな言葉、醜い言葉、魔法のようなものすべてに興味があり、秩序を乱したり、不安定にさせたりする方法で物語を伝えることを目指している。これまで作品はベトナム、インドネシア、アメリカなどで展示されたほか、マレーシア、インド、日本(バーチャル)のアーティスト・イン・レジデンスに参加。また、パフォーミング・アーツ集団 Mat Tran Ensembleの創設者・芸術監督として、インクルーシブかつソーシャリー・エンゲージドな活動を行っている。『burn/city』(Pesta Boneka - International Puppetry Festival、インドネシア、2020)、『Gieu Ty Can』(VCCA、ハノイ、2021)など、最近の作品には儀式的な動きや反復する動作が多くみられる。https://linhpham.myportfolio.com/