TERASIA Online Week 2022

2022 ベトナム

 ベトナムは、映像作家レッドの出身地であるベトナム北東部ランソン省にある洞窟の寺やみかん農園などを舞台に、パフォーマンス映像作品『Tangerine Womb』を制作中です。2022年9月、ランソンで作品のためのリサーチを始めました。
 「テラジア オンラインウィーク2022」では、レッドと、日本からリサーチに参加しているドラマトゥルクの渡辺真帆による、進行中の作品に関するプレゼンテーション動画を公開します。

トーク

『Tangerine Womb』作品構想プレゼンテーション

[登壇]
グエン・ハイ・イェン[愛称:レッド]、渡辺真帆

[言語]
英語(日本語字幕あり)

オンライン配信期間

2022年11月10日(木)12:00[日本時間] 以降、期間の定めなく公開

登壇者

グエン・ハイ・イェン
グエン・ハイ・イェン(愛称:レッド)
Nguyễn Hải Yến (Red)
ベトナム北東部ランソン出身のビデオ・アーティスト、インディペンデント・アート・プロデューサー。多分野にまたがるアプローチで、異なる芸術表現や、フィクションとドキュメンタリー、生と死、人間と動物、生き物と霊など、様々な境界のゆらぎに焦点を当てる。人の記憶と思考の「しぐさ」を問うことで、その人の風景を映し出すことを試みている。Hanoi DocLabで映像製作を始め、作品はSeashorts Film Festival(マレーシア)、Fundacion PROA(アルゼンチン)、White Chapell Gallery(イギリス)、ARKIPEL(インドネシア)、Fifth Wall Fest(フィリピン)などで上映。ハノイの独立系出版社 AJAR Pressや、アートスペース Heritage Spaceで実験的な音楽・映像・パフォーマンスの企画制作に携わった後、本格的にプロデュース業を開始し、H2Q Dance Company、Kinergie Studio、Mat Tran Ensemble、振付家のNgo Thanh Phuongのダンス企画の他、アーティスト Giang Nguyenの展覧会をプロデュースした。2020年、ホイアンに次世代のアート実践者のためのレジデンシー、MORUAを共同設立。2021~2022年は、台湾のNational Theater & Concert Hallや東京芸術劇場などの共同プロジェクト、Asia Connection: Producers Campに参加している。
渡辺真帆
Maho Watanabe
通訳者・翻訳者、ドラマトゥルク。東京外国語大学アラビア語専攻卒業。パレスチナ・ヨルダン川西岸地区留学中に演劇と出会い、坂田ゆかり演出『羅生門|藪の中』に通訳・翻訳で参加。以降、舞台芸術の国際共同制作や来日公演、ワークショップに通訳・字幕翻訳・コーディネート等で関わる。ガンナーム・ガンナーム作『朝のライラック』の翻訳で第12回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞。中東・アジア各地に赴きながら、芸術、メディア、国際協力など多分野の人と言葉と協働する。『テラ』初演(2018)からドラマトゥルクで参加し、2020年5月、タイのゴップらと共に「テラジア」発足にかかわる。2022年度ACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル)フェロー。