TERASIA Online Week 2022

音楽

 2022年9月8日(木)、3人の音楽家、グリット・レカクン[タイ]、ラウェ・サマガハ[インドネシア]、田中教順[日本]が、ジャカルタの文化施設TIM(タマン・イスマイル・マルズキ)で即興の音楽セッションを行いました。
 演奏に使用された楽器の紹介ビデオとともに、演奏全編を初公開します。

音楽セッション

 演奏は「はじまり」「魂」「命」の三部に分けられ、ピンピア、クルイ、スリン、ケンダン、ジャンベ、木魚、ドゥルキなど、様々な楽器の音色が魅惑的なサウンドスケープをつくり出しています。それぞれの演奏スタイル、世界の楽器の音色、そして直感的な演奏が合わさり、音楽における異文化のハーモニーを象徴するパフォーマンスです。

オンライン配信期間

2022年11月4日(金)12:00[日本時間] 以降、期間の定めなく公開

投げ銭のお願い

会期中、作品映像は無料でご視聴いただけます。
よろしければ、投げ銭にご協力をお願いします。

楽器紹介

アーティスト

グリット・レカクン
グリット・レカクン
Great Lekakul

バンコクのマヒドン大学音楽学部卒業後、ロンドン大学SOASで博士課程(民族音楽学)を修了。SOAS音楽学部でタイの伝統音楽を教えたのち、現在はチェンマイ大学芸術学部の音楽講師を務める。専門はタイの木管楽器。実験的な音楽に関心があり、2003年からタイの伝統音楽と現代音楽のバンドKorphaiのメンバーとして活動。2004年にはタイの伝統音楽映画「Home Rong」のサウンドトラックを担当。2012年にはASEAN・韓国伝統音楽オーケストラと共演し、2019年には現代舞踊劇「Mahajanaka Dance Drama」英国ツアーで演奏した。

ラウェ・サマガハ
ラウェ・サマガハ
Lawe Samagaha

音楽家。ジャカルタのT・ニティア・ASのもとで絵画を学ぶ。2000年に音楽グループ、スンヤを結成。2001年にソロ(別名スラカルタ)で作曲家ヤスダーのもとで作曲技法を学んだ後、ドディ・サティア・EGから作曲技法を学ぶためにバンドンに移住。インドネシア芸術文化大学バンドン校(STSIバンドン、現ISBIバンドン)に入学し、2011年に学位記なしで卒業。その間、2004年にはスラメット・アブドゥル・シュクールからも作曲技法を学んだ。

音楽家・作曲家として世界各地の芸術祭に数多く参加している—ドイツのドナウエッシンゲン音楽祭(2004)、Iwpパキスタン(2006)、Wdfマレーシア・台湾(2008)、ベルギーとオランダのカダンス芸術祭(2009)、ネクスト・トレイス・シンガポール(2015)、ミュージック・ミスティック・フェス・トゥルキ(2015)、ICFアゼルバイジャン(2018)。

田中教順
田中教順
Kyojun Tanaka

1983年生まれ。ドラマー・パーカッショニスト/作曲家。東京藝術大学在学中より演奏活動を行う。

ジャズミュージシャン菊地成孔主宰のdCprG等で活動後、博士号を取得(学術)し、現在「抱きたいリズム」をモットーに世界を旅するリズム大好き大学職員。自身のユニット「未同定」やラテン・ジャズバンド「Septeto Bunga Tropis」などで演奏活動を行っている。

近年はミャンマーの打楽器を主体とした伝統音楽「サインワイン」の研究・習得をミャンマーの国立文化芸術大学にて行っている。ミャンマー音楽の研究で令和2年度科研費若手研究にも採択。